「観光英語検定」という試験を知っていますか?
あまり馴染みのない人や、名前しか知らないという人も多いのではないでしょうか。
観光英語検定は、「観光」や「旅行」の分野に特化した英語力を測る試験です。
ほかの英語検定に比べてメジャーな資格とは言えないかもしれませんが、だからこそ、これから英語に関する資格取得を考えている人にはおすすめしたい検定のひとつです。
そこで、この記事では観光英語検定について次の内容で紹介します。
- 観光英語検定とはどんな試験か
- 観光英語検定を取得するメリット
- 観光英語検定の合格率と難易度
- 観光英語検定の試験概要
ぜひ最後まで読んで、観光英語検定を受験する際の参考にしてください。
観光英語検定とは?

観光英語検定は、主に旅行や観光の場面で使える英語表現の知識を測る資格試験です。
1級から3級までの三段階あり、3級がもっとも基礎的な内容を問われます。
この章では、観光英語検定についてさらに詳しく、以下の内容を解説します。
- 観光英語検定の特徴
- 通訳案内士との具体的な違いと役割
観光英語検定は観光分野に特化した英語力を測る試験
観光英語検定は、ホテルや旅行会社、空港などの観光業界で使われる英語のスキルを測定する資格試験です。
一般的な英語検定とは異なり、観光や旅行に関する専門用語や、実際のシーンで使われる表現が出題されます。
そのため、観光業界で働いている人はもちろん、海外旅行が好きな人や、将来観光関係の仕事に就きたい人にもおすすめです。
実際の場面を想定して作られたテストを通して、実用性が高い英語スキルが身につくため、すぐに活用できます。
観光英語検定と通訳案内士の違いとは?
観光英語検定と通訳案内士は、どちらも観光に関わる資格ですが、その内容は大きく異なります。
観光英語検定は、全国語学ビジネス観光教育協会という、語学・ビジネス・観光系専門学校の団体が実施する試験です。
国際人としての英語力を証明する検定試験で、合格したからといって、特定の業務が可能になるわけではありません。
一方、通訳案内士は観光庁に認定される国家資格で、外国人観光客に対して有償でガイドサービスを提供できる唯一の資格です。
試験の難易度も通訳案内士の方がさらに高く、海外の歴史や地理、一般常識なども問われます。
そのため、観光英語検定は就職活動でのアピールや自己啓発に向いており、通訳案内士は実際にプロのガイドとして活動したい方に向いています。
- 観光英語検定
- 民間資格
- 合格したことで特定の業務が可能になるわけではない
- 就職・転職活動のアピールや自己啓発に向いている
- 通訳案内士
- 国家資格
- 合格すると、報酬をもらってガイドサービスを提供できるようになる
- プロのガイドとして活躍したい人におすすめ
観光英語検定を取得するメリットは?
観光英語検定を取得して得られる主なメリットは以下の3つです。
- 観光業界への就職や転職に有利になる
- キャリアアップにつながる
- 海外旅行などのプライベートでも役に立つ
ここからは、上記それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
観光業界への就職や転職に有利になる
観光英語検定は、特に旅行業界や観光業界で働きたい方にとって大きな武器となります。
ホテルや旅行会社では、外国人のお客さまを相手に、英語を使ったやり取りが日常的に発生するためです。
また、就職や転職の際に「資格取得に向けた勉強する姿勢」を評価してくれる企業も多くあります。
どの資格にも共通して言えることですが、資格取得のためには継続的な学習が欠かせません。
もし、同じような経歴の応募者がいた場合は、どうしても資格を持っている人の方が選ばれやすくなってしまいます。
特に、未経験から観光業界に挑戦する人にとっては、熱意と実力を証明する重要な要素です。
キャリアアップにつながる
すでに観光業界で働いている方にとっては、観光英語検定を取得することでキャリアアップにつながる可能性があります。
管理職や責任あるポジションでは、専門的な英語力が求められる場面が多くなります。
そのため、資格を取得しておくことで、自身が持つ「観光業界で使われる英語力」を客観的に証明することができるのです。
また、転職を考える際にも、給料面で優遇される可能性が高まります。
さらに、観光英語検定の勉強で得られる知識は、実際の業務にもすぐに活かせる内容ばかりなので、仕事の質も向上するでしょう。
海外旅行などのプライベートでも役に立つ
観光英語検定の勉強を通して身につけた英語力は、プライベートな場面でも役立ちます。
海外旅行のとき、ホテルでは英語でチェックインしなければなりません。
ほかにも、観光案内所で質問をしたいときやレストランで注文するときにも英語でのコミュニケーションが必要です。
観光英語検定を取得しておくことで、さまざまな場面で自信を持って英語を使えるようになるでしょう。
また、自分が海外に旅行するときに限らず、日本を訪れる外国人観光客に道案内をしたり、観光スポットを紹介したりするときにも、学んだ知識が活かせます。
グローバル化が進んだ今、国際的なコミュニケーション能力の向上が求められる場面が増えています。
英語での観光情報を理解できるようになることで、あなた自身の旅行の選択肢が広がるでしょう。
観光英語検定の合格率や難易度は?
この章では、観光英語検定の受験を検討している方に向けて、以下の3つのポイントを詳しく解説します。
- 観光英語検定の合格率
- 観光英語検定の難易度
- 観光英語検定を初めて受験する人は何級がおすすめ?
観光英語検定の合格率
観光英語検定の合格率は、「3級・2級」と「1級」で大きく差があります。
3級と2級の合格率は、直近の試験では50%を超えており、受験者の半数以上が合格している実態があります。
観光英語検定の1級では、専修学校修了以上の学習内容を修得しているか、最低2〜3年以上の業務経験がある程度のレベルを求められます。
観光英語検定3級の合格率
| 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|
| 第49回 | 243 | 144 | 59.3% |
観光英語検定2級の合格率
| 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|
| 第49回 | 211 | 131 | 62.1% |
観光英語検定1級の合格率
| 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
|---|---|---|---|
| 第49回 | 実施なし | 実施なし | 実施なし |
観光英語検定の難易度
観光英語検定では、英語の基礎力と観光に関する専門知識の両方が問われます。
3級と2級で基本をマスターし、1級ではより実践的な応用力を身につけて試験に臨みましょう。
ここでは、それぞれの級で求められる知識や難易度について詳しく解説します。
観光英語検定3級
観光英語検定3級では、約3,000語の語彙力と、高校中等学年程度の基本的な文法・構文の理解が必要です。
難易度はそれほど高くないため、観光英語検定を初めて受験する人にもおすすめです。
| 必要な語彙数 | 約3,000語 |
|---|---|
| レベル | 高校中等学年程度 |
| 難易度の参考 | 英検:3級 TOEICスコア:220~470 |
- 海外旅行の時、少数の同僚と一緒に英語を使って行動することができる
- 国内で外国人相手に道案内やパンフレット等を英語で説明できる
観光英語検定2級
観光英語検定2級では約5,000語の語彙力が必要です。
高校卒業程度の文法知識に加えて、宿泊施設や交通機関などで実際に使用される英会話スキルが問われます。
| 必要な語彙数 | 約5,000語 |
|---|---|
| レベル | 高校卒業程度 |
| 難易度の参考 | 英検:2級 TOEICスコア:470~600 |
- 海外旅行の際、自分で旅程を組み、乗り物やホテルの予約、また単独での観光や買物等を英語で対応できる
- 国内で外国人に観光地や名所旧跡等を英語で紹介できる
観光英語検定1級
観光英語検定1級は、専修学校修了以上の学習内容の取得または最低2〜3年以上の業務経験があるレベルの英語力が必要です。
観光業界に精通した知識とともに、ネイティブレベルに近い英会話能力が問われます。
特に、海外で日本人旅行者を案内するような場面では、観光英語検定1級に相当する英語力が必要とされるケースもあります。
| 必要な語彙数 | 約8,000語 |
|---|---|
| レベル | 専修学校修了以上の学習内容を取得 または 最低2〜3年以上の業務経験がある |
| 難易度の参考 | 英検:準1級・1級 TOEICスコア:600~860 |
- 海外で日本人客を相手に英語で添乗業務ができる
- 国内で外国人に対し観光地や名所旧跡等を英語で通訳ガイドができる
- 国内の観光に関係する場所で外国人に英語で十分な対応ができる
- 海外における風俗習慣や国際儀礼等の異文化を英語を介して理解、かつ紹介できる
観光英語検定を初めて受験する人は何級がおすすめ?
観光英語検定を初めて受験する際は、自分の英語力と目標に応じて級を選びましょう。
基本的には3級からのスタートがおすすめです。
3級の出題範囲は、基本的な観光用語や簡単な接客表現が中心となり、求められるレベルも高校中等学年程度なので、イチから学習する場合でもそれほど難しくありません。
一方で、英語力に自信がある人であれば、最初から2級に挑戦してみてもいいでしょう。
観光英語検定の試験概要
観光英語検定は、観光業界で働く人や観光に関心のある人に向けた英語検定試験です。
この章では、観光英語検定についての基本情報を紹介します。
- 観光英語検定の受験資格
- 観光英語検定の試験内容
- 観光英語検定の試験日程
- 観光英語検定の申し込み方法
観光英語検定の受験資格
観光英語検定に受験資格は定められていません。
年齢や学歴に関係なく、誰でも気軽に受験できる資格試験です。
これまでに観光業界で働いた経験がある方はもちろん、これから観光分野で活躍したいと考えている人、海外旅行が好きな人まで、幅広い層が受験しています。
観光英語検定の試験内容
観光英語検定の試験では、「旅行」「観光」の分野における「筆記試験」および「リスニング試験」が出題されます。
出題の傾向は、空港・交通・ホテル・観光・ショッピングなど、実際の場面を想定したものです。
基本的な英語力だけでなく、観光業に欠かせない文化的知識や歴史的背景、地理に関する理解も求められます。
観光英語検定の試験日程
観光英語検定の3級と2級は、年2回実施されています。
一方で、1級試験は年1回だけの実施です。
ただし、年によって若干の変更がある可能性もあるため、最新の試験日程は公式サイトで必ず確認してください。
申し込み期間は試験日の約2〜3ヶ月前から開始され、願書受付期間は試験日の約1ヶ月前までです。
観光英語検定の申し込み方法
観光英語検定に申し込むには、公式サイトから願書を取り寄せ、願書受付期間中に指定された方法で検定料を支払う必要があります。
インターネットでの申し込みはできず、郵送のみで受け付けられている点に注意しましょう。
願書がなかなか届かないなど、郵送のトラブルが発生する可能性もあるため、早めの請求がおすすめです。
【受験案内・願書請求はこちらから】
なお、令和8年度の受験案内・願書などは、令和8年3月より郵送される予定です。
観光英語検定を取得して海外でも活躍できる英語力を身につけよう!
ここまで、観光英語検定の資格について、取得するメリットや合格率、試験の概要について紹介しました。
- 観光英語検定とは観光や旅行に特化した英語力を測る試験
- 観光英語検定の取得により、就職・転職やプライベートでの旅行の選択肢が大きく広がる
- 観光英語検定には3段階のレベルがあり、実力に応じた受験が可能
観光英語検定は、観光業界で働く人はもちろん、海外旅行を楽しみたい人にもおすすめの資格です。
勉強を進めていくうちに、単なる英語力だけでなく、観光用語や接客マナー、文化的な背景まで自然と身についていくでしょう。
プライベートで海外を訪れる際にも、現地の人とのコミュニケーションがスムーズになり、旅の質が一段と高まります。
観光英語検定の内容をよく理解したうえで、ぜひ受験を検討してみてください。

